
仮想通貨について調べていると「アルトコイン」という言葉がよく出てきます。
もちろん、みなさんの中でも知っている方は多いと思います。
改めて定義を書くならば、仮想通貨のうちでも代表格であり、世界で最初に作られたビットコイン(BTC)以外の通貨をまとめた呼び名、「総称」ということになります。
具体的には、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、などをよく目にするのではないでしょうか。
そして、どの仮想通貨取引所でもビットコインは取り扱い通貨となっていますが、アルトコインは各取引所によって取り扱っているかどうかはバラバラという状況です。
そのため、どの取引所で何のアルトコインを取り扱っているのか、というチェックが欠かせません。
今回の記事では日本国内の代表的な取引所における、アルトコインなどの取り扱い通貨をまとめていきますので、仮想通貨取引所選びの参考にしてもらえればと思います。
目次
アルトコインを取り扱う日本の取引所一覧
まずは、アルトコインコインを取り扱っている国内の取引所の中で、おすすめの5つの取引所とコイン一覧をご紹介します。
1.ビットフライヤー(bitFlyer)
バランス型の取引所で日本国内における最大手となります。
こちらに口座を開設しておけばアルトコインの取引で不自由することは少ないと思います。
取り扱い通貨は
ビットコイン
イーサリアム
ライトコイン(LTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リスク(LSK)
モナコイン(MONA)
の合計7種類です。
このうちイーサリアムについては、ETH/JPN(イーサリアムと日本円との取引)以外に、ETH/BTC(イーサリアムとビットコインとの取引)も可能です。
同様にビットコインキャッシュでも、BCH/JPNとBCH/BTCの両方の組み合わせが可能です。
※このような通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。
ただし、アルトコインの中でも重要なリップル(XRP)や、有名なネム(XEM/NEM)の取り扱いはありませんので注意してください。
2.ザイフ(Zaif)
ザイフについて説明する際に欠かせないのは、取引手数料がマイナスになるサービスを展開していることです。
ビットコインに限られますが、取引すればするほど利益が出るという非常識なサービスです。
ただし、今回の記事ではアルトコインがメインですので、マイナス手数料というのは決定打ではありませんね。
ザイフでは、さらにトークンも多数取り扱っています。
トークンとは、ブロックチェーン技術を使用して作成された仮想通貨の一種ですが、発行元の将来性次第でその価値が評価されます。
発行元とトークンの関係は、会社と株式の関係のように見なされるのです。
取り扱い通貨は
ビットコイン
イーサリアム
ビットコインキャッシュ
モナコイン
ネム(XEM/NEM)
の合計5種類です。
そしてそれに加えて以下のトークンを取り扱っています。
コムサ(COMSA)
ザイフトークン
CounterPartyトークン(XCP)
BitCrystals(BCY)
Storj(SJCX)
フィスココイン(FSCC)
ペペキャッシュ(PEPECASH)
CAICAトークン(CICC)
ネクスコイン(NCXC)
通貨の種類から見ると、多数のトークンとネムを取り扱っているという特徴があります。
ネムはアルトコインの中でも期待を集めている仮想通貨です。
3.ビットバンク(bitbank)
早速取り扱い通貨を見てみましょう。
ビットコイン
イーサリアム
リップル
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
モナコイン
以上の合計6種類を取り扱っております。
それほど多いとは言えないかもしれません。
しかしながら、これらのアルトコインはいずれも将来の大幅な伸びが期待できる厳選された通貨と言えます。
また、ビットバンクは6月30日まで手数料が無料というキャンペーンがあり、それまではどの取引所よりもお得に売買することができます。
これは大きな魅力の1つになりますね。
4.コインエクスチェンジ(QUOINEX)
シンガポールから2016年に日本へ本社を移した取引所です。
まだまだ国内の知名度は高くないのですが、アジア全体での取引量ではかなり大きい取引所といえます。
ユーザ(取引の参加者)の裾野が国内外に広がっていることから、個人的にも取引所としての将来性に期待を持っています。
また取引量が多いということからスプレッドも他の取引所と比べて狭いと言われています。
ちなみにスプレッドとは販売所で提示されている売値と買値の差額のことですが、この差額の幅が狭いということは、表面には出てこない実質的な手数料が安いことを意味しています。
そんなコインエクスチェンジの取り扱い通貨は
ビットコイン
イーサリアム
ビットコインキャッシュ
リップル
キャッシュ(QASH)
の5種類です。
それほど多くないと思われるでしょうが、注目すべきは通貨ペアの多様さです。
そもそもシンガポールに拠点があったことから、海外の正規通貨(法定通貨)による取引が可能となっております。
ちなみに取引可能な法定通貨としては、日本円と米ドルを筆頭に、ユーロ、香港ドル、人民元、など合計で9種類もあります。
またそれ以外に仮想通貨の代表であるビットコインも法定通貨並みに取引に利用できます。
5.コインチェック(coincheck)
コインチェックはみなさんもご存知だと思います。
しかし、それはネム(NEM)のハッキング事件のニュースによるものではないかと思います。
ちなみに現在は新規のユーザ登録も中止されています。
そのため参考として掲載するのですが、その強みは、ビットコインの取引量がともかく多いということです。
そのため取引に際して値段の折り合いが合わずに取引が成立しないというリスクも少なく、自分の好みのタイミングで希望する値段で売り買いすることができます。
ビットコインを主に取引している人にはオススメの取引所です。
実は、この4月上旬にはオンライン証券会社のパイオニアである「マネックス証券」が完全子会社化を発表しています。
2ヶ月程度を目処にサービス再開を目標としているとのことですので、今現在は新規登録出来ないからと言って完全に無視するのは得策ではないでしょう。
取り扱い通貨は
ビットコイン
イーサリアム
リップル
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
イーサリアムクラシック
ネム
リスク(LSK)
ファクトム(FCT)
モネロ(XMR)
オーガー(REP)
ジーキャッシュ(ZEC)
ダッシュ(DASH)
ということで圧倒的な数ですが、合計13種類です。
ただしモナコインの取り扱いはありません。
従って、いずれコインチェックが営業再開した際には、他の取引所(ザイフやビットフライヤー、ビットバンク、など)も併用することをおすすめします。
取引所と販売所の違いとは?
仮想通貨の売買には取引所と販売所の2つがあります。
実は仮想通貨取引所にはアルトコインは販売所での取引になる場所もあり、その場合はスプレッドという別の手数料を取られます。
しかも、取引所での手数料はかなり格安に設定されているのですが、スプレッドはかなり高めに設定されています。
そこで取引所と販売所の違いやスプレッドについて解説していきます。
取引所とは?
取引所はユーザーとユーザーが売買する場所になります。
仮想通貨取引所はユーザーが売買しやすいように、板を提供している感じですね。
ユーザー同士で売買するので、手数料はその場を用意している取引所会社が多少取るぐらいなので、全体的に安い傾向にあります。
メリットは手数料が凄く安く済むことで、デメリットは注文がなかなか成立しない可能性があるということですね。
販売所とは?
販売所は取引所会社が保有している仮想通貨で売買します。
そのため手数料とは別でスプレッドというものがかかり、手数料に換算すると5%以上取られることもあります。
基本的には取引所で売買するほうが手数料が安くて済むのでおすすめですが、販売所はすでに保有しているものを販売するので、すぐに購入することがメリットです。
海外取引所との手数料比較
ここまで国内の取引所を見てきましたが、アルトコインを含む仮想通貨の取引に際しては、必ず複数の取引所に登録しておくことをおすすめします。
なぜならば、自分の登録している取引所がハッキングされたり倒産したりするリスクが存在すること、また場合によっては各取引所の価格差を利用して利益を得るという可能性もあるのです。
また、アルトコインは販売所を利用するとスプレッドが高いので、取引所をおすすめしています。
アルトコインの種類によっては販売所での取引しかできない場所もあるので、目国敵のアルトコインで取引所での売買ができるところを複数登録しておくのがいいですね。
そして、取引に充分に慣れたと感じてきた人は海外の取引所を利用することも検討すべきでしょう。
その理由は一番には、総じて手数料が安いということです。
各取引所の手数料比較まとめ
1.ビットフライヤービットコインの取引手数料だけを比較すると、ビットフライヤーでは、0.01%〜0.15%です。
しかし、ビットフライヤーはアルトコインに関しては販売所での売買になるので、スプレッドが高い傾向にあります。
ビットコインなら取引所形式なので良いですが、アルトコインはあまりおすすめはできません。
2.zaif(ザイフ)ザイフならビットコインは-0.05%~-0.01%となります。
また、アルトコインに関しても様々な通貨が取引所形式で売買できるので、スプレッドもかからない場合が多いのでおすすめですね。
3.ビットバンクビットバンクはアルトコインの取引にはおすすめです。
ビットバンクではリップルやライトコインの取り扱いがあり、販売所ではなく取引所形式で売買できるのでおすすめですね。
また、6月末日まで手数料が無料キャンペーンを行っているので、アルトコインの売買ではかなりお得になります。
4.バイナンス(Binance)バイナンスは手数料が一律で0.1%で安いです。
また、90種類以上のという圧倒的なボリュームの仮想通貨を取り扱っています。
アルトコインだけではなく、名前も知らないような草コインも取り扱っているのが特徴ですね。
草コインはギャンブル的な要素も大きいですが、たまにそこから大幅に伸びるコインもあるので、好きな人はバイナンスをよく使っています。
ただし、海外の取引所は取引が慣れてきたらいいですが、最初は分かりやすい日本の取引所を使うのが無難です。
手数料もビットバンクの無料キャンペーンなどもあるので、あまり知られていない草コインを買いたいとか、特殊な事情がない限りは目的別で複数の国内取引所を使い分けるのがおすすめですね。
まとめ
ここまでアルトコインを取り扱っている、日本の代表的な取引所を5社みてきました。
それに加えて、海外取引所との手数料の比較もしてきました。
まずは仮想通貨の取引に慣れるという意味でも、今回取り上げた国内の大手の取引所でアルトコイン取引の経験を積み、その上で海外取引所で登録するという流れで進めていくのが王道だと思います。