
ビットコインがハードフォークして生まれたビットコインキャッシュ(BCH)。
ビットコインより派生した仮想通貨のため根本的には似ていますが、送金スピードが速く、手数料も安いため決済通貨としての性能は上回るといわれています。
2017年8月に誕生し、まだ一年と経っていない新しいコインですが、その性能の高さから時価総額が4位という結果が出るほど注目されているのです。
そんなビットコインキャッシュの長期チャートから価格予想、そして将来性について分析していきます。
目次
ビットコインキャッシュのこれまでの価格の動きは?
ここからはビットコインキャッシュのこれまでの価格の動きについてご紹介します。
登場時は1BCHあたり、3~4万円ほどで動いていました。
その後、韓国での取引量増加を発端とした高騰が起こりましたが、調整のための下落が起こり、3~6万円程度の横ばい状態が続きました。
また、ビットコインに仮想通貨全体の資金が流入し、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)の価格は下落。
それに伴い、ビットコインキャッシュの価格も下落します。
一時50万円の最高値を記録
その下落は10月下旬まで続き4万円台にまで下がりましたが、同月23日にビットコインがハードフォークを行うことを発表。
これが影響し、緩やかにチャートは上昇します。
反対に、ビットコインのB2Xがハードフォークの中止を発表したことによりビットコインの価格が下落。
それに代わって10月にハードフォークを発表したビットコインキャッシュに注目が集まり、期待値も高まりました。
また、中国の最大手マイニンググループ「ViaBTC」を運営するジハン・ウー氏がツイッターにて「ビットコインキャッシュが本当のビットコイン」と発言したことにより、投資家の中でビットコインキャッシュが注目され始めます。
それが11月のビットコインキャッシュの高騰を引き起こしたのです。
この高騰により1BCH30万円を超えはじめ、11月12日には時価総額が2位にまで跳ね上がることに。
さらに12月にはビットコインウォレットサービスを提供するBitcoin.comのCTOエミル・オルデンバーグ氏が、保有していたビットコイン全てを売り、ビットコインキャッシュに換えたことも価格高騰に拍車をかけました。
そして12月21日には一時50万円の最高値を記録しました。
しかし期待もむなしく、このまま価格は上がり続けることはない状態が続いています。
さらに2018年1月の仮想通貨全体の大暴落を受け、2月には13万円台にまで下がり、4月は7~8万円程度まで落ち込んでいます。
ビットコインキャッシュの将来性は?
これまで過去から現在の価格の動きを見ていきましたが、現在の価格の低さに期待感を持てないという方もいらっしゃると思います。
しかし、ここでビットコインキャッシュの将来性・好材料についても見てみましょう。
1.2018年5月にハードフォークを予定
2018年5月にビットコインキャッシュはハードフォークを予定しています。
これにより容量が増え、速度の向上・送金づまりの改善が見込まれます。
2.取り扱い取引所の増加
2018年1月にはアメリカ最大の仮想通貨取引所「Coinbase」が取り引きを始めます。
さらに今夏にはSBIグループの取引所「SBIバーチャルカレンシーズ」がビットコインキャッシュが取り扱われる予定です。
なお、「Coinbase」は「アメリカ最大」ということももちろん大きいのですが、通貨の取り扱い基準が非常に厳しいとも有名です。
そこで取り扱われるようになったということは、言わずともビットコインキャッシュの将来性が高いことを裏付けています。
3.SMS送金サービスの開始
これまで仮想通貨はネット環境をはじめ、ウォレット・取引所を持っていないと送受ができませんでしたが、ビットコインキャッシュは「電話回線」があれば送金できるようになりました。
これは、ネット回線はないが携帯電話の保有率は高いアフリカ市場での普及を狙っており、かなり需要が高いのではと言われています。
ビットコインキャッシュ今後の価格予想
現在は7万円台程度で動いていますが、一時は50万円台まで高騰したという実績もあるビットコインキャッシュ。
さらに、手数料高騰、送金づまりで信用が大きく下がっているビットコインに成り代わる決済通貨として存在感を増しているのがビットコインキャッシュなのです。
過去の動きからみると「ハードフォークの発表・実施」、「影響力のある人の発言・行動」なども高騰要因となっており、それをふまえると将来性で述べた好材料も手伝って、2018年はビットコインキャッシュの飛躍の年になると考えられます。
そういった理由から、ビットコインキャッシュの今後の価格は今よりもさらに上がると予想されます。
まとめ
ここまでビットコインキャッシュの(BCH)の価格予想、長期チャートから見る将来性について解説しました。
ビットコインキャッシュはすでに終わったと言われたりもしますが、まだまだ可能性のある通貨です。
今回お伝えした過去のチャート、そして将来性をふまえビットコインキャッシュへの投資も検討する価値はありますね。