
2009年に誕生したビットコインに続いて続々と誕生した仮想通貨のことを、アルトコインと呼びます。
そのアルトコインの中でも歴史が古く、初期のアルトコインと言われるライトコイン(LTC)。
第2のビットコインを目指して開発されたライトコインは、2017年12月時点では仮想通貨の時価総額第5位を記録しました。
では、このライトコインの2018年以降における価値は、今後どのようになっていくのでしょうか?
将来性についても触れながら、今回は価格予想や最新の動向なども含めて、ライトコインについて解説していきます。
目次
ライトコインの概要と4つのメリットとは?
ライトコインは2011年に、Googleの社員だったチャーリー・リー氏によって、ビットコインの持つスケーラビリティ問題(決済スピードの遅さと、それに伴う手数料の増加)と、消費電力の高さなどの欠点を補って開発された通貨です。
そこでライトコインの概要や4つのメリットについて、ビットコインなどと比較しながら説明していきます。
1.ライトコインの決済スピード
ライトコインの決済スピードはビットコインの約4倍!
今まで取引承認に10分もかかっていたビットコインに対し、ライトコインならたったの2,5分で済んでしまいます。
2.segwitの導入
ライトコインはいち早くsegwit(セグウィット)と呼ばれる、過去の取引データを圧縮するアップデートを施しており、ライトコインにおけるスケーラビリティはすでに大幅に向上しているのです。(後にビットコインでもsegwitは導入されました。)
3.消費電力コストの低さ
そして取引時間が短縮されるということは、取引に伴うマイニング(取引台帳の更新・追記作業)にかかる消費電力の減少にも繋がります。
ビットコインではその消費電力の多さから、高性能なコンピュータでしかマイニングを行えない現状があります。
その為、高性能なコンピュータを持っている一部の人にばかり富が集まりやすくなってしまっているのです。
しかし、消費電力コストの少ないライトコインは、マイニングにおける敷居が下がり、他の人も参加しやすい環境になっています。
ですから、一部に富が集中するのを防ぐことができるメリットがあります。
4.総発行数の違い
ライトコインの発行上限枚数は8,400万枚あり、ビットコインの2,100万枚のおよそ4倍の量になります。
その為、ビットコインと比較すると価格の急な高騰もある程度回避でき、決済時にも気軽に支払いができるのではないでしょうか?
ライトコインのデメリットとは?
このようにビットコインよりも利便性に富んだライトコインですが、デメリットも存在します。
それは、取引承認時間の短縮による安全性の欠如です。
先ほどもお話したように、取引の記録であるブロックの生成時間が短縮されるということは、マイニングも容易に行えるようになります。
するとマイナー(更新・追記作業の手伝いをする人)が報酬を獲得しやすくなると同時に、ハッキングなどの第三者による悪質行為もしやすくなってしまうと言われているのです。
ライトコインの2017年の値動きと今後の将来性
ライトコインの2017年は、多くの仮想通貨が大きく値上がりした中でも、特に大幅な値上がりを見せた通貨の内の1つだと言われています。
具体的には年始にたったの1LTC=約450円だったのに対し、年末にはなんと1LTC=約22,000円を超え、40倍以上もの値上がりを見せてくれました。
ライトコインはビットコインと比べて価格はまだ低いですが、決済スピードと消費電力量の少なさからとても使い勝手は良く、使用用途は多くあります。
実際に2018年2月にはVISAと提携し、ライトコインを使った即時決済アプリであるLitePay(ライトペイ)などのサービスも始まっています。
・新しく稼働したLitePayLitePay(ライトペイ)には公式のデビットカードがあり、VISAを使用できる場所全てで、VISA互換システムを利用して、決済時すぐにライトコインをドルに変換することができます。
これにより仮想通貨におけるデメリットである「価格変動の大きさ」の影響を受けずに済みます。
また、手数料が1%と安く、個人情報の提出もいらない為、非常に使い勝手の良いアプリであると言えますね。
このLitePay(ライトペイ)を始め今後、ライトコインの有用性がさらに認められれば、ライトコインの価値もどんどんビットコインに迫っていくことでしょう。
ライトコインの今後の価格予想と最新の動向【2018年】
人々がSNSやブログなどのweb上に投稿した内容から、様々な感情データを集約して分析し、仮想通貨の予想をしているWeb bot(ウェブボット)というものがあります。
そのWeb bot(ウェブボット)では、2018年はライトコインが値上がりをすると発表しています。このWebbotは、仮想通貨における過去の価格予想も高確率で的中させているので侮れないんです。
そしてLitePayに引き続き、2018年後半にはLitePal(ライトパル)がリリースされます。
まだ詳細は明らかになっていませんが、公式ツイッターなどから情報をまとめると、「普遍的な方法でオンラインでの金融取引よりも早く、そして高いセキュリティを誇りながらの取引を実現」できるそうです。
このLitePalにも、もちろんたくさんの注目が集まっています。
それに昨年2017年を仮想通貨元年と呼ぶならば、2年目の2018年は仮想通貨市場全体がさらに盛り上がるはずだと多くの専門家たちも予想しているので、以上の事からライトコインの価格の上昇はかなり期待できるのではないでしょうか?
まとめ
今回はライトコインの今後の価値と将来性から、2018年の価格予想や最新の動向についてご紹介しました。
どうしてもビットコインと比べると影に隠れがちなライトコインですが、このように1つ1つの特徴を掘り下げてみると、その実力と将来性にはまだまだ伸びしろがあるように思います。
ただビットコインを始め、他のアルトコインも仮想通貨における競争に対抗するべく、日々発展を遂げていることも事実ですので、油断はできません。
今後の仮想通貨の動向にますます目が離せませんね!