
ビットコインよりも取引処理が早く、日本での実用性が高いと注目されている国内初の仮想通貨、モナコイン(MONA)。
ライトコインをベースに作られ、取引情報を圧縮し送金を早くさせるアップデート「segwit(セグウィット)」の世界初の実装に成功しています。
さらに仮想通貨の取引革命とも言われるアトミックスワップに成功したことでも知られ、その高い技術力も評価されています。
※アトミックスワップ…取引所といった第三者の監視・仲介が不要で、異なる種類の仮想通貨取引でもユーザー間だけで可能にした仕組み
そんなモナコインですが、まだ取り扱い取引所は少なく、国内では、
・Zaif(ザイフ)
・bitnbank(ビットバンク)
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・Fisco(フィスコ)
・BitTrade(ビットトレード)
の5か所に限られています。
そこで気になるのは、やはり送金手数料やスプレッドですよね?
なるべく損しないように購入、売却取引を行いたい方は特に必見です。
今回は実用性の高いモナコインを取り扱っている5社を徹底比較し、送金手数料やスプレッドについて詳しく解説していきます!
目次
仮想通貨と取引所における手数料、スプレッドとは?
まず、仮想通貨における手数料、スプレッドとは何か?ということから説明していきます。
売買手数料とスプレッド
取引所が仲介して行う「仮想通貨の個人間売買(板取引)」にかかるのが、「売買手数料」。
取引所との「直接売買(販売所取引)」にかかる手数料のことを「スプレッド」と呼びます
大きな違いは板取引は手数料が安く、販売所取引はスプレッド(手数料)が高く設定されています。
基本的に取引所はスプレッドによって利益を確保しているため、運営コストを考えるとどうしても高くなってしまいます。
販売所取引は提示してある金額ですぐに売買できるメリットがあるものの、仮想通貨の価値が購入時の価格差(スプレッド)よりも高くならないと利益を生むのが難しくなります。
しかもスプレッドは固定制ではなく変動制のため、下手に買ってしまうと同じ取引所であっても、売買するタイミングによっては大損してしまう可能性があります。
特に高騰している時ほどスプレッド幅は広くなる傾向にありますから、購入する際は特に慎重になりましょう。
取引において利益を大きく出すためには、販売所取引よりも板取引の方がはるかに手数料を安く抑えられるため、販売所取引を使う場合は含み損を最小に留める時だけに限定した方が良いですね。例えば、利益を生んでいる状態で急に相場が暴落した際、少しでも高値で売る時に使用したり、逆に高く買った後に急に値下がりし、損失を最小限に抑えたい場合は販売所を使うという感じ。
ただ、仮想通貨の価格は板取引も販売所も同時に変動するため、どのタイミングで売買するかは完全に個人の判断となります。見極めがとても重要ですので、注意しましょう。
銀行入出金手数料
・入金手数料
取引所の口座開設後、銀行から日本円を入金する際に発生する手数料。
基本的に入金手数料は銀行振込の場合どこも無料ですが、銀行側に支払う振込手数料(数百円)はかかります。
・出金手数料
仮想通貨を日本円に換金し、銀行へ出金する際に発生する手数料です。
無料~756円までと、出金手数料は各取引所によって異なります。
送金手数料
口座で保持している仮想通貨を、取引所外へ送金する際にかかる手数料のことです。
円計算ではなく、各仮想通貨単位での計算になります。(例:0.001MONA)
送金手数料比較
手数料の種類や内容を理解したところで、各取引所の送金手数料を比較してみます。
・Zaif(ザイフ) …0.001MONA
・bitnbank(ビットバンク)…0.001MONA
・bitFlyer(ビットフライヤー)…なし(bitFlyerが負担)
・Fisco(フィスコ)…0.001MONA
・BitTrade(ビットトレード)…0.001MONA
bitFlyer(ビットフライヤー)以外は0.001MONAとなっており、各取引所で大きな差はありません。
ちなみに1MONAの価格は(2018年4月現在)約400円台前半となっているので、仮に送金したとすると送金手数料はわずか0.04円ということになります。
0.1円すらかからないので、いっそのことタダにしてしまえば良いと思うのですが、そうもいかないんでしょうね。
スプレッド比較表(2018年4月現在)
では次に、スプレッドは各取引所でどのくらいの差があるのか見ていきます。
取引所 | 購入価格 | 売却価格 | スプレッド |
Zaif(ザイフ) | 約450円 | 約390円 | 約60円 |
bitbank(ビットバンク) | 約400円 | 約400円 | 10円以下(板取引のみ) |
bitFlyer(ビットフライヤー) | 約440円 | 約400円 | 約40円 |
Fisco(フィスコ) | 約450円 | 約390円 | 約60円 |
BitTrade(ビットトレード) | 約400円 | 約400円 | 10円以下(板取引のみ) |
実は少し前までモナコインの取引量No.1を誇る、Zaif(ザイフ)のスプレッドが他の取引所に比べて一番小さいと言われていたので、このような結果になり驚いています。
やはりスプレッドの価格変動は激しいようですね。
ズバリ!一番お得な取引所は?
今回取り上げた「取引所と直接売買する(販売所取引)」やり方に限定してみると、bitFlyer(ビットフライヤー)のスプレッドは約40円なので取引所の中では一番安いですが、やはり販売所取引はとにかく手数料が高いので、おすすめできません。
リスク分散するために各取引所を開き、口座に仮想通貨を分けて置くことは賛成ですが、わざわざスプレッドの高い販売所取引を行うメリットはほとんどありません。
仮に1万円の取引をしたとすると…
「販売所取引100円(手数料1%):板取引1円(手数料0.01%)」(1回当たりの取引)これくらい手数料に大きな差が出るので、モナコインの売買をするならbitbank(ビットバンク)かBitTrade(ビットトレード)を利用するのが一番です。
まとめ
モナコインは2017年末に2000円以上の急騰をみせて以来、仮想通貨全体の低迷の影響を受け、現在はその値を下げて400~500円台をウロウロしています。
実用性がある分まだまだ伸びる感じもありますが、一旦価格は落ち着いているのでひょっとしたら今が買い時なのかもしれませんね。
送金手数料に関しては0.001%と、無いに等しい状態ですから、頻繁にモナコインを送金する人にとっては非常にありがたい環境です。
おそらく今後さらに普及し、それに伴い価格も上昇すると予想できますから、長期スパン戦略で新たに購入しガチホしておくのも良いかもしれません。