
仮想通貨というとやはり欧米での普及率がとても高いイメージがありますが、仮想通貨の持つ利便性が世界中に広く注目され、現在では南米や東南アジア諸国での認知・普及も高まっています。
そんな東南アジアを中心に、法定通貨と仮想通貨の垣根を超え、リアルタイムでスムーズな決済をおこなうことを目標に発展を遂げているOmiseGO。
なんだかユニークなネーミングですが、タイ政府機関にも認められた現在大注目の仮想通貨なんです。
今回はこのOmiseGOのこれまでや2018年の動向を中心に、今後の将来性や価格予想から取引所や買い方についてお話していきたいと思います。
目次
OmiseGO(OMG)特徴や仕組みとは?
2013年、日本人企業家の長谷川潤氏によって設立され、拠点を日本・タイ・インドネシアなどに持つオンライン決済会社である「Omise」。
そのOmiseから開発された、主に東南アジアで使用されている決済サービスに特化した仮想通貨がOmiseGO(OMG)です。
実はタイなどの東南アジアの73%の人たちは、口座開設に多額のお金を要することから、クレジットカードや銀行口座を持っていません。
一方でスマートフォンの普及は著しく、そんな東南アジアの方々がスマートフォン同士で自由に決済のやり取りができるようにとの思いから開発されたのです。
そして、現在タイを中心に、既に東南アジアではモバイル会社の約7割がOmiseを取り入れているんです。
質の高いOMGブロックチェーン技術
OmiseGOユーザーは「OMGブロックチェーン」という独自のブロックチェーン上で仮想通貨やトークンの決済をおこないます。
このOMGブロックチェーンにより、決済ネットワークを通じておこなう、数々の取引時にかかる時間や手数料が大幅に削減されているんですよ。
その仕組みは取引に際し、様々な仮想通貨やトークン間でのスムーズな対応がおこなえる「イーサリアムブロックチェーン」を活用し、まずはイーサ(ETH)に取引の仲立ちをしてもらいます。
イーサリアムはモバイルマネーとの連携能力も高いので、OmiseGOにとってこの上ない存在なんです。
そして最終的な決済をOMGブロックチェーンでおこなうようにすることで、複数のネットワークを介しての取引の手間を大幅に省き、取引を迅速かつ低コストで済ませることができるんです。
ちなみに、この質の高いOMGブロックチェーンプロジェクトのアドバイザーには、実際のイーサリアムの開発メンバーが加わっているので、信頼度もバッチリですね。
OmiseGOの2017年の値動き
OmiseGOは2017年7月に発行されたばかりですが、すぐに大手取引所のBitfinexにも上場し、8月~9月にはタイのマクドナルドでの決済サービスの導入や、タイの金融庁にも採用されることが発表になったこと。
また、12月にイーサリアムの開発者であるヴィタリック氏がOmiseGOへの関心を示すツイートを投稿したこと。
以上の出来事の影響からか、9月に1,400円台、12月に約2,000円まで価格が暴騰しました。
OmiseGOの公開時には約30円ほどでしたので、半年足らずでどれほどの価値になったのかが、お分かりいただけるかと思います。
OmiseGOの今後の将来性は?
OmiseGOの将来はとても有望なんです。
まず2018年2月にOmiseGOは、タイ政府機関ETDAと協力し合うことを発表しました。
これは15歳以上のタイ人が携帯しなくてはならないIDカードを、デジタルIDカード化するための開発に、OmiseGOのブロックチェーン技術を用いるためです。
このデジタルIDによる認証システムを国民に提供できれば、詐欺などの不正行為を防ぐことができ国民を守れるということで、多くの人から高い関心が寄せられています。
また、4月には、韓国最大手であるクレジットカード会社「新韓カード」と手を結ぶことが発表され、OmiseGOが東南アジアに留まらず、アジア全体の決済手段のメインとなる日も来るのではと大きな期待が寄せられています。
問題点があるとすれば、OmiseGOは前述したようにイーサリアムのシステムをベースにしているので、現在イーサリアムの抱えているスケーラビリティ問題(取引記録処理の遅延)が実際に起きてしまった場合、その影響をOmiseGOもそのまま受けてしまうことを懸念されてはいます。
しかし、OmiseGOは今後の目標の一つを「取引システムに無限のスケーラビリティを備える」としており、これが実現されればこのスケーラビリティ問題は解消されると言えるでしょう。
まだ、上場してから1年経っていないのにも関わらず、これほどまでの急成長を遂げるOmiseGOの今後に、是非注目していきたいですね!
OmiseGOの今後の価格予想
2018年5月10日時点のOmiseGOの価格は1,750円で、今年に入ってからは2,000円付近をピークに上昇下降を繰り返しています。
ですが、下半期はさらに他の大手企業などとも提携を結ぶ可能性が高いと言われており、年内中に10,000円を突破するのではないかという予想もあるほどです。
また、多数のインターネットサイトの情報を収集して、株の値動き予想を行うウェブボットも「2018年度のOmiseGOの価格は高騰する!」と予想しているので、今後の価格にもかなり期待できると思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
OmiseGOは現在、日本国内の取引所での取り扱いはなく、購入するには海外取引所のBinanceを利用しなくてはいけません。
しかし、Omise社は近々仮想通貨取引所事業にも参入し、独自の取引所を設立することを検討しているようです。
個人的には決済サービスに特化していて、目的や今後の目標もハッキリしていることから、かなり期待を込めて応援したい仮想通貨となっています。
日本でも今後もっともっと身近な存在になってくると思いますよ!