
日本のアニメや漫画、そしてゲーム文化は今や世界中に浸透し、面白さと高い技術力が認められています。
それらにハマるファン、通称「オタク」という言葉は、そんな日本の文化を楽しんでいるアメリカやフランスなどの海外でもちゃんと通じるそうですよ。
そんな世界中のオタク達とクリエイター、そして企業を繋げ、オタク文化のさらなる発展にブロックチェーン技術を用いる、その名も「オタクコイン」の誕生が発表されました。
自称オタクなら是非手に入れるべきなコインである気がしていますが、何分まだ発行もされていないコインなので情報も限られていますし、その可能性は未知数です。
一体、オタクコインとはどんなコインなのでしょうか?
発表されている入手・購入方法や、すでに対応が決まっている取引所はあるのか?
またICOについても、最近重大発表がなされたようなので、そのへんも詳しく追ってみましょう!
目次
仮想通貨オタクコインとは?
オタクコインは2012年に日本のアニメや漫画・ゲームと言ったいわゆるオタク文化を、世界中にいるファンにも体験・体感してもらおうと、最初はオタク関連情報を紹介するFacebookページから始まった「Tokyo Otaku Mode」という会社が運営する仮想通貨です。
2017年末、このTokyo Otaku Modeの代表たちが、オタクコインを立ち上げ(発行時に資金調達をする)ICOを実施しようと、オタクコイン準備委員会を設立し、その準備を検討・進行し始めました。
現在アニメや漫画・ゲーム業界では、ただ作品を楽しむだけでなく、その作品のグッズ展開やイベントの開催、そしてそれにより広がるコミュニケーションなど、さらに楽しみ方がどんどん分岐しています。
そのような作品に関わる全てのコンテンツを一つの所でおこなうのは、正直手が回らなくなってきているのが現状です。
そこで、仮想通貨のブロックチェーン技術を用いたオタクコインの目指す将来のビジョンは、以下のようになっています。
1.コンテンツを楽しみながらファンがオタクコインを入手
アニメや漫画・ゲームを楽しむ世界中のファンが、
・アニメの視聴
・作品のレビューを投稿
・ユーザー同士でその作品をシェア
などをおこなったり、オタクコインの発行局からの配布によってオタクコインを入手します。
2.獲得したオタクコインの使い道
そして入手したオタクコインを用いて、
・作品のイベント入場やグッズ購入
・お気に入りのクリエイターに支援
・新しいプロジェクトに対する支援
など、今までもおこなっていたようなファン活動に利用します。
3.プロジェクトを支援する企業からの投資
オタクコインを配布されたコンテンツやグッズの制作会社が、オタクコインを用いて次の作品のプロジェクトを支援していきます。
このようにオタクコインは、無料での配布の他、正規のアニメの視聴などでも獲得できるような構想が練られています。
そして、オタクコインでの支援を受けたクリエイターやプロジェクトは、その資金を元手にまた世に素晴らしい作品を生み出せます。
つまり、ファン×クリエイター×企業の、持ちつ持たれつの絶妙なバランスを保って、ゆくゆくはTokyo Otaku Modeの手を離れた非中央集権型での発展も視野に入れているそうですよ。
結局ICOはおこなわない!?
当初の構想では、オタクコインは2018年夏ごろを目途にICOを実施する予定でいました。
しかし、Tokyo Otaku Modeのビジネス内でおこなうことに変更し、2018年5月9日、Tokyo Otaku Mode はICOでの資金調達はせず、世界中の一部の対象者たちへ今夏~秋ごろを目途に無料配布することが発表されました。
発行については、イーサリアムのブロックチェーン技術を用いたECRトークン20より1000億枚が発行されます。
それ以上の発行の予定はなく、まずは1オタクコイン=1円という固定価格で配布することになります。
その内の39%がTokyo Otaku Modeの確保、残り5%を無料配布に充て、56%がグッズやコンテンツ自体の制作会社などの企業・財団の持ち分に利用されるようです。
オタクコインの購入方法と取引所は?
以上のことから、オタクコインは現段階では購入することができず、取引所での取り扱いもありません。
オタクコインを入手したい方は現在開発中のオタクコインウォレットを完成次第入手し、そこに配布されるのを待つしかありません。また、オタクコインは先ほどご説明した通り、無償での配布の他、正規のアニメの視聴などでも獲得できるような構想が練られています。
これによって、今世の中で問題視されているアニメや漫画の海賊版を排除、また海賊版を利用する人の抑制に繋がります。
なぜなら正規のルートで楽しんでいるファンにはコインを継続的に配布し、さらにコンテンツを楽しんでもらえる要素がたくさんあり、海賊版を利用するよりもメリットがたくさんあるからです。
そんな中、ファン同士のコミュニティが盛り上がりオタクコインの取引が自然発生、取引所からの取り扱いが認められれば、将来的には取引所への上場も視野に入れています。
実現すればオタクコインの価格も、変動するようになるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上のように、オタクコインはICOをおこなわず、主にオタクコインを手に入れたオタク(ファン)からの投票と企業による投資を通貨の価値のメインにしている画期的な仮想通貨です。
アニメや漫画、ゲームに特化したコンテンツ展開なので、ファンの方は趣味を楽しみながら仮想通貨の世界も楽しむことができますね。
それにこのオタク業界は、今後もさらに伸びる可能性を秘めたアツい業界です。
実際にオタクコインが発行されてみないと、まだまだ今後がどうなるかは分かりませんが、まずは無料配布で入手し一度利用してみてから、本格的に始めるかどうかの検討をしてみてはいかがですか?