
「仮想通貨への投資を始めたい!でも、取引所はどこにしよう…?」
特に仮想通貨初心者の方は、どこの取引所を利用して良いのかサッパリ分からないと思うので、ある意味ここが一番の悩みどころかもしれません。
大々的に仮想通貨取引所のテレビCMが流れていたとしても、コインチェックのように大規模な流出事件を起こしてしまう場合もありますから、様々な媒体をリサーチして自分の目で確かめてから、登録することをおすすめします。
ただ、セキュリティ面や売買方法などを考えると、初心者の方には「bitFlyer(ビットフライヤー)」の取引所が簡単で安心かもしれません。
Zaif(ザイフ)やbitbank(ビットバンク)に比べると取引手数料はやや高めとなりますが・・・。
ということで今回は、ビットフライヤーの評判や特徴、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。
目次
ビットフライヤーってどんな取引所なの?
2014年に日本で初めて仮想通貨取引所として設立されたビットフライヤー。
最近では成海璃子さん出演の、「ビットフライヤー♪ビットフライヤー♪みんなで歌おう…」でお馴染みのCMをよく目にしているかと思います。
こちらは通常のCMとは違い、30秒間と少し長いYoutubeバージョンですね。
ビットフライヤーは仮想通貨取引量・ユーザー数・資本金において日本一になっており、国内だけでなく海外の仮想通貨取引所と比べてもトップクラスの資金力を誇っています。
(資本金比較:ビットフライヤー41億円、Zaif8億円、コインチェック1億円)
それもそのはず、国内にあるいくつかの仮想通貨取引所がベンチャー企業なのに対し、ビットフライヤーは大手金融機関を始めとする有名企業が多く株主として参加しています。
三井住友海上、三菱UFJ傘下のベンチャーキャピタルやリクルート、電通などのグローバルカンパニーから出資を受けていますから、これだけでも相当な信用と安心に繋がる十分な材料と言えます。
さらに2018年1月23日にはEUでの事業開始も発表し、国内事業所としてはいち早く海外での活動を始め、今後はアメリカにも進出すると発表しています。
補償制度を最も早く導入
仮想通貨取引所の中で最も早く補償制度を導入しており、その内容は銀行のペイオフにも似た仕組みとなっています。補償される適用範囲としては二段階認証登録を行っていることが大前提で、その際「日本円で不正な出金がされた時点」と公式ページには記載されています。
また、補償金額は「預かり資産の合計が円換算で100万円を超える二段階認証登録ユーザーには上限500万円まで」、「100万円を超えない二段階認証登録ユーザーには10万円まで」となっています。
補償制度としてはまだ不十分な内容ではありますが、さすがは国内最大手のビットフライヤーです。
この補償制度は他の取引所にはない安心感がありますので、「取引所は信用ならない!」という方には特におすすめですね。
これからもっと仮想通貨市場が整備され、さらに保険制度なども充実してくるはずですから、時代が追い付いてくるまで安全な取引所のみで運用するのも良いかもしれません。
ビットコインがもらえる!?
ビットフライヤー経由で各種買い物やサービスに申込むと、そのサービスに応じた金額分のビットコインがもらえます。
無料の資料請求や新規銀行口座の開設、クレジットカード申し込みといった無料のものから、ネット通販でよく使われている「楽天市場」や「じゃらん」なども含まれています。
楽天やじゃらんは付与される金額の率は0.6~1%と低いですが、それでもこれらのサービスを頻繁に利用しているヘビーユーザーにとっては一石二鳥なので、かなりお得にビットコインを手にすることができます。
これも他の取引所にはない、ビットフライヤー独自のサービスですね。(※口座開設後利用可能)
※以下のサービスは一部抜粋したものであり、2018/4月現在は全106ショップが対象となっています。(随時増加中)
bitFlyer(ビットフライヤー)巷での評判は?
仮想通貨の取引所に限らず、初めて何かを購入する時って口コミや評判が気になりますよね?
既に利用しているユーザーの口コミには良い点をはじめ、時には公式ホームページには載っていないデメリットなど、辛口の意見を見つけることもできるので検討段階ではぜひ参考にしたいものです。
・良い点
「口座開設が早い」
私の場合にはなりますが、申し込みをしてから実際に購入できる状態になるまでちょうど1週間かかりました。
これを早いと思うか遅いと思うかは、人それぞれなので何とも言えませんが、登録する人が比較的増えていた時期にもかかわらず1週間後には開設が完了してしまったので、そこまで「待たされている」という風には感じなかったですね。
早い人だと申し込んでから「簡易書留・転送不要郵便」が届くまでわずか2~3日という、超ハイスピード開設をしている方も中にはいらっしゃいました。
結論から言えば完全に申込む時期に左右されるので、少しでも興味がある方は早めに申込んでおくことをおすすめします。
「セキュリティがしっかりしているから安心感がある」ビットフライヤー取締役社長の加納裕三さんが自身のツイッターで、「bitFlyerはセキュリティで世界一と評価されました」と画像付きでツイートしていました。
利用するユーザーにとってこれほど安心できる発表はないでしょう。
bitFlyerはセキュリティで世界一と評価されました。https://t.co/JmhB5jv6AU pic.twitter.com/D4LeRUicPa
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) 2018年2月3日
とにかく取引画面が見やすいので、初心者の方でも少し触っただけで簡単に取引できる作りとなっています。
【アプリ画面】
【パソコン画面】
・悪い点
「手数料が高い」
「取引所売買 or 販売所売買」という、売買する方法によって取られる手数料は大きく変わってくるのですが、それでもビットフライヤーは他の取引所と比べると割高感は否めません。
販売所の手数料は各会社でそれぞれ異なるため、あまり比較対象にはなりませんが、取引所(板取引)で行う売買の場合、多くの会社が「手数料無料」としているところ、ビットフライヤーは10万円以下の取引で0.15%に設定しています。
仮に1万円分売買すると1回に付き15円手数料を支払う計算になるので、単純に10万円以下の取引を100回繰り返したとすると、それだけでトータル1500円も取られてしまう計算です。
もちろんコインの価値が下がって利益がマイナスになったとしても、売買手数料は関係ありませんからきっちり取られています。
手数料以上に儲けることができれば問題ないかも知れませんが、ビットフライヤーの売買には「塵も積もれば山となる」の諺がそのまま当てはまるので、長い目で見ると手数料は結構響いてきます。
そしてビットコインのみ取引所と販売所の2箇所で売買できるため、板取引できる人は手数料を0.15%に抑える事が可能です。
しかし、その他の銘柄(アルトコイン)は全て販売所となるため、かなり多くの手数料(スプレッド)を支払わなければいけません。
実際にビットフライヤーを利用している他のユーザーも同じようなことを思っていますね。
ビットフライヤー手数料高い。もう15万ぐらい払ってる
— なめちゃん (@bananamechan) 2018年2月17日
てか、ETHの購入手数料高いな。100枚あたり0.2ETHもビットフライヤーに払わなきゃならんのか…0.2ETH=22800円。ビットフライヤーの株主になりたい…
— ワイン・バーチャルカレンシー@投資家 (@CMS_ETHgachiho) 2018年1月24日
「サーバーが落ちることがある」でも本当にビットフライヤー って、手数料高いよね。
それでセキュリティ高いのは良いんだけど、どうせなら
サーバー強化もしてくれ( ˙-˙ )#ビットフライヤー— 身勝手のけんいち (@knit_movie) 2018年2月17日
良く言えば「それだけ利用者が多い証」とも取れますが、正直サーバーが落ちてしまうと売買が一時ストップしてしまうので、大事な局面で操作不能になると資産を大きく減らしてしまう危険性があります
こういった対策は運営側にしか対処できない部分ですから、早々に強化をして欲しいところですね。
ビットフライヤーのサーバー重くて注文通らず2回注文したことになってて利益爆損
てのが今日2回
メンタルやられる
— K🍎 (@FtdHib) 2018年3月30日
ビットフライヤーのサーバーほんまにちゃんとしてほしい。
— スーズトニオ🍸 (@suuuzto) 2018年3月26日
今朝からビットフライヤーのサーバーパフォーマンスが大幅に改善してることを実感。これはいい!
混雑時に注文出来ない事象は無くなり、遅延も大幅に改善(30秒→2秒くらい) #ビットフライヤー #FX https://t.co/DfzL858gv6— ハル(仮想通貨365) (@kasou365) 2018年3月28日
良い点はもちろんのこと、悪い点もはじめに頭に入れておくことで、利用後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しなくて済みますから、一箇所に全ての資産を置くのではなく、他の取引所にも分散させて保有すると万が一の時にも安心です。
ビットフライヤーの取り扱いコインは?
ビットフライヤーで取り扱っているコインは以下の7種類。
1.ビットコイン Bitcoin(BTC)
2.イーサリアム Ethereum(ETH)
3.イーサリアムクラシック Ether Classic(ETC)
4.ライトコイン Litecoin(LTC)
5.ビットコインキャッシュ Bitcoin Cash(BCH)
6.モナコイン MONAcoinc(MONA)
7.リスク Lisk
Zaifなど他の取引所と比べると少なく感じると思いますが、少ないからこそ慎重に選ばれた信頼性の高い通貨だということがわかります。
また、取り扱い通貨も少しずつではありますが増えていますので、今後に期待しましょう。
ビットフライヤーを利用するメリット・デメリットは?
メリット
・セキュリティ面で世界一の評価を受けているため、非常に安全性が高い。
・不正ログインによって万が一日本円の盗難被害に遭っても、大手企業と連携した保険サービスが適用されるため最大500万円までが補償される。
・楽天市場やYahoo、ZOZOTOWNなどの提携ショップで買い物をすると、購入金額に応じてビットコインが無料でもらえる。
デメリット
・取り扱いコインが少ないため、自分が投資したいと思っていたコインがない場合がある。
・他の取引所に比べると手数料が高めに設定されているため、多くトレードするユーザーには不向き。
・ユーザーが多い分、取引が活発な時間帯にはサーバーに負荷が掛かり、最悪の場合ダウンする。
まとめ
コインチェックのNEM盗難事件から、取引所の安全性をリサーチすることは利用者の義務になっていることはまず間違いありません。
セキュリティ世界一と評価を受けているビットフライヤーではありますが、それでも100%安全という保障はどこにもありませんので、「万が一」を常に意識しておきましょう。
そして先ほど説明しました補償制度、勘の良い人は気付いたかもしれませんが、実はなかなか巧妙な仕組みだったりもします。
「日本円で不正な出金がされた時点」と公式ページには記載されていましたが、これは円で出金された場合のみ有効な補償制度であって、「仮想通貨に換えられ送金されてしまった場合は適用外」という意味になります。
「円で出金=国内の銀行口座=犯人特定が容易」ですから、円に限った出金のみを補償と定めたんでしょうね。さすがはbitFlyerさん、抜かりないです。
とはいえ、1円も補償してくれない取引所がほとんどの中、適用の制約はあるものの補償制度を設けてくれているのは本当にありがたいです。
盗難のリスクに関してはまだまだ法も整備されていない発展途上ですから、今回お伝えしたメリット・デメリットなどをよく踏まえて、今後の取引所選びに活かしてもらえればと思います。