
「仮想通貨のスプレッドって何?」って思ったまま、取引するのだけは絶対にやめてくださいね!
この意味を知る前に買って売ってを繰り返すと、結果として相当な額を損してしまいますから、必ずスプレッドの意味と適切な使い方を覚えるようにしてください。
お金を増やすつもりが、スタートからいきなり減らしてしまう可能性も大いにありますので、しっかり勉強しましょう。
仮想通貨のスプレッドとは?
「仮想通貨のスプレッド=購入価格と売却価格の差」と覚えてください。下の画像を見てもらうと一番分かりやすいですね。(ビットフライヤーの販売画面)
これはある時間帯のビットコイン(BTC)の価格で、販売所のスプレッドが表示されているのですが、購入価格と売却価格に大きな開きがありますよね?
購入する時は1BTC当たり1,016,879円に対して、売却する際は962,530円。その差54,349円。
このときの価格差を「54,349円のスプレッドがある」と言います。
この場合ビットフライヤーの販売所で1BTC購入し、すぐ売却したとすると-54,349円損してしまうことになります。
「えっ!スプレッドってめちゃめちゃ無駄じゃん!何とかならないの?」と思ったかもしれませんが、「販売所」を通して購入する限りは避けて通ることはできません。
「スプレッド=売買価格の差=販売所に支払う手数料」というような感じです。ですから、スプレッドの開きが大きければ大きいほど、ユーザーが損する仕組みになっています。
これだけ聞くと、ただ単にユーザー側にはデメリットしかないように思えますが、そうでもありません。
販売所を使うメリットもちゃんとありますから、詳しくは以下のリンク先ページをご参考ください。
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そもそも手数料は何なの?誰の利益?
購入する金額が大きければ大きいほど、支払う手数料も結果として大きくなるのですが、ではそこで発生した手数料は誰のもの?とお金の流れが気になると思います。
このスプレッドで得た手数料は「取引所の利益」となります。
予め、ある程度の量を取引所が購入して持っておき、それをユーザに上乗せして売却。
仮に「これから上がるな!」と予想したユーザーは、価格が高騰する前に多少高くても購入しますから、ある意味「市場の射幸心」を利用して、販売所はこの売買を1日に何千・何万回と繰り返し、利益を発生させているんですね。
「ぼろ儲けじゃん!」
…そう思ったかもしれませんが、確かにそうです、取引所を運営することができれば確実に儲かります。
ただ、始めるまでの資金とシステム構築、人材集め、関係機関各所への許可等々を考えると膨大な労力が必要となりますから、一個人が簡単に参入できる市場ではありません。
お金が直接動くところは、やはり儲かる仕組みになっていますからね。
ただ、銀行と仮想通貨取引所とでは、その手数料の意味合いと利幅が大きく異なります。
一般的に銀行の手数料と呼ばれる「振込手数料・入金手数料・出金手数料」などは、あくまでも収益の一部であって、メインは投資信託や住宅ローンといったお金を貸し出すことで得られる、長期金利等で利益を生んでいます。
対して仮想通貨取引所は、ほぼほぼスプレッドが大きな収入になりますから、ユーザーに手数料を払ってもらってもらわなければ会社として成り立たないため、どうしても高めの手数料を取らざるを得ないわけです。
それでも「手数料払いたくない~」と思うのは普通だと思いますので、仮想通貨取引所は他にも複数社ありますから、いくつか口座を開きその時々で使い分けることをオススメします。
会社によっても経営方針が様々なので、当然スプレッドに対する考え方も異なります。
スプレッドを広げることで利益を大きくするのか?
それとも
利用者を沢山集めるためにスプレッドを狭めるのか?
取引所によって手数料や扱っている仮想通貨の種類も違いますから、上手く使い分けて最も利益が出るように運用するのが賢い投機方法ですね。
仮想通貨の「安い」「狭い」はどいういう意味?
ここまで一通りスプレッドに関する説明をしてきましたから、「安い・狭い」も既におおよその検討はついていると思います。
スプレッドが「安い・狭い・低い」として使われた場合は、単純に「手数料が安い」という意味合いになりますから、そのまま受け取ってもらって大丈夫です。
特に難しく考える必要はありません。
まとめ
最後に重要なことを簡単に説明しておきます。
仮想通貨の取引には、取引所を通じて売買する「販売所」と、利用者同士が直接売買する「板取引」の2種類があります。
「板取引」の場合は取引所を通さず、ユーザー同士の売買なのでスプレッドはありません。
但し、取引システムを利用するための取引手数料はかかります。とは言っても、スプレッドとは桁一つ違うほどの圧倒的な安さですから、大きく利益を出すためには絶対に必要な取引方法になります。
慣れるまでは少し難しく感じると思いますが、儲けるためにはむしろ実践して覚えなければならないので、しっかり勉強しましょう。
まずは各取引所でどんな仮想通貨が取引可能なのか?スプレッドは幾らくらいか?売買したい仮想通貨は板取引が可能か?といった点をチェックし、スタートすることをオススメします。