
2012年6月にアメリカで誕生したCoinbase取引所。
世界30か国以上の利用者数がなんと1300万人にも上る世界最大級の取引所ということもあり、仮想通貨取引を行っている人なら、きっと一度は耳にしたことがある取引所だと思います。
そして2018年6月4日。
Coinbaseではこれまで日本在住の人の利用はできませんでしたが、ついに日本市場への参入を正式発表しました!
日本の仮想通貨界に大きな影響を与えるであろうと言われるほど、とても大きなニュースなのですが、現段階でCoinbaseの特徴について詳しく知っている人は多くはないと思います。
もしかしたら、このニュースを見てもピンと来ていないかもしれませんね。
そこで今回はいち早く時代の波に乗るべく、いよいよ訪れる日本市場上場前にCoinbase取引所が一体どんな取引所であるのか、また取り扱い通貨などについて詳しく説明していきたいと思います。
と、その前に、まずは今回発表されたCoinbase日本上場ニュースの詳細について見ていきましょう!
目次
Coinbase取引所が日本市場参入?!
日本経済新聞6月4日の記事によると、
「Coinbaseは2016年7月に10億円もの出資を受け戦略的パートナーシップを結んだ、三菱UFJ銀行(旧・三菱東京UFJ銀行)の親会社である三菱UFJ フィナンシャル・グループと連携し、年内にも仮想通貨交換業の登録を申請する」
とのこと。
また、日本法人の代表には、資産運用サービス事業を行う「株式会社 お金のデザイン」で最高執行責任者を務めた、北澤直氏が就くことが決定しています。
北澤氏はペンシルベニア大学大学院を修了後、日本とニューヨークで6年間もの間、金融や不動産分野での弁護士経験を経て、「モルガン・スタンレー証券(現在は三菱UFJモルガン・スタンレー証券)」で、さらに6年間投資銀行員として活躍した実績を持っています。
仮想通貨交換業の登録は、2018年1月に起きたコインチェックのネム流出事件以降、審査基準がとても厳しくなってしまったため、今は登録申請を行っても金融庁からの許可が下りて開設に至るまで、相当長い時間を要するようです。
その証拠に、登録審査を待機している仮想通貨交換業は現在100社にも上っています。
そんな厳しい状況の中だからこそ、金融関連の法律知識に長けている北澤氏が選ばれたのでしょう。
Coinbaseはセキュリティの安全性や投資家を保護するこのような状況が、逆に強みとなると判断し、日本市場のさらなる成長を信じて参入を決定したと言われています。
Coinbase取引所の特徴は?
Coinbaseは、かつて上場前にも関わらず企業価値が10億ドルを超えた、仮想通貨業界で初めてのユニコーン企業となり、仮想通貨の販売や取引所の運営を行なってきました。
※ユニコーン企業…評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業。成功したベンチャー企業の統計上の希少性を表すために、神話的な動物「ユニコーン」が選ばれています。
安心のセキュリティ
Coinbaseの強みは何と言ってもセキュリティ面の強さ!
社員の5%以上がセキュリティ専門のエンジニアなこともあり、ハッキング対策はもちろん万全です。
その上で、さらにホットウォレット内の顧客の資産を守るため、イギリスのロイズ保険協会と連携を結び、どこよりも早く万が一の場合は全額保証してくれる保険に加入済みです。
人気のCoinbaseウォレット
そんなCoinbaseでは、個人向けのウォレットも人気で、なんと開設は既に3,800万件にも達していて、その中には日本人も多数含まれています。
その人気の大きな理由の一つが、ウォレットアプリの使いやすさだと言われています!
とても見やすくて分かりやすい、また日本語にも対応しているので、日本在住の人の取引はまだできていなくても、ウォレットだけ利用しているなんて人も多いんです。
売買手数料は高めの設定
ただし、デメリットを挙げるとすれば、売買手数料が他の取引所に比べると少々お高めなところでしょうか?
Coinbaseの売買手数料は1%となっており、これは同じく海外取引所で有名なPolpniex(ポロニエックス)やBittrex(ビットトレックス)の0.25%と比べると分かりやすいですね。
4倍もの手数料ですから、なかなか強気の姿勢です。少しでも安い売買手数料を求めている人には、これはかなりのマイナスポイントとなってしまうでしょうね。
安心安全を取るか、儲けを取るか…悩むところです。
Coinbase取引所の取り扱い通貨
現在、Coinbaseで取り扱っている通貨は
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・ライトコイン(LTC)
・ビットコインキャッシュ(BCH)
の4種類となっています。
海外の取引所としては、取り扱い通貨がとても少ないように感じるかもしれません。
しかし、Coinbaseは2018年6月12日、公式ブログにてイーサリアムクラシック(ETC)の上場を予定していると発表しました。
今後は日本市場参入に伴い、ネム(XEM)やリップル(XRP)など、日本国内でも人気の通貨が取り扱われる可能性は十分に考えられますので、それまで期待して待ちましょう。
特にリップルについては、1度取り扱いが検討され結果的に見送られた過去があるので、次こそは上場されるかもしれません。
まとめ
世界最大級且つ、信頼も大きい仮想通貨取引所Coinbaseがまもなく日本の市場へと参入して来ます。
現在、日本の取引所の問題の一つに取引量のキャパシティが狭く、すぐ上限に達してしまう点が挙げられているため、これまでは相場が盛り上がれば盛り上がるほど、突然のサーバーダウンが引き起こされるといった取引所が見られました。
特に「大手」と呼ばれる取引所では、初めの頃はその問題が多く、なかなかの頻度で発生していましたから、実際に経験され被害に遭われた方も少なくないかと思います。
しかしCoinbaseの参入によって、おそらく取引量の上限は大幅に対策・改善されてきますから、日本の仮想通貨市場に大きな変化が訪れることは間違いないでしょう。
もしかしたら、あっという間に国内最大のbitflyerに追い付いてしまうかもしれませんね。
これから年末にかけて、ますますCoinbaseの動向に目が離せませんから、ニュースは常にチェックされることをおすすめします!